今の職場は昭和世代のおじさまたちがいらっしゃる。
女性ばかりの職場で過ごしてきた私には新鮮だ。
関わり方がいまだによくわからない。
彼らを見ていると恐ろしいくらいに連勤している。
身体と心が悲鳴を上げ、部下に暴言を吐きながら一生懸命働いているのだ。
一周り以上年齢が離れている私よりよっぽど元気で生命力がある。
そしてこの間、そんなおじさまの一人に話を聞いた。
「俺の時代は氷河期世代だったから本当に就職が大変だった」
「同級生の半分以上が就職できなかった」
それを聞いたとき、私はなんて過酷な時代を過ごしたんだろうと思いを馳せた。
そんな時代にでも就職できた彼はきっととんでもないクオリティのESを提出したんだろうと想像した。
昭和にエントリーシートなんてあったのか知らんけど。
プレッシャーや就活失敗の恐怖を抱えながら戦い続け、面接も勝ち抜いてきたんだろう。
そんなことを想像して思った。
ああ、だからこのおじさまたちはこんなにバイタリティに溢れているのかと。
正直、一種の生存者バイアスもあると思う。
氷河期世代を乗り越えて、今も働き続けられている人間が強くないわけがない。
多くの屍を私は見ていない。屍がいるのかすら私は知らないのだから。
「俺たちの時代はもっと・・・」という言葉の説得力も増してくる。
それだけ激動の時代を過ごしたのだろう。
今どきの若い者たちが軟弱に見えることもあるだろう。
だからなんだよって話だが。
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